「元気が出なくて」
60代の主婦からご相談でした。
目に元気がない、元気が出ないとお困りです。
まあ、新型コロナの影響もありますし、明るいニュースも少ないですからね。
この方の心理を読み解くと、どうやらご主人に対する不満があるようです。
初めに出てきた言葉は「私をかまってよ」というものでした。
なんとも「女の子っぽい言葉」です。
ご主人に、何を求めているのでしょうか。
次に出てきたのは「機嫌を取らない主人とは付き合ってられない」でした。
私としては、もしかして、という気持ちが湧いて来ました。
そうして最後の言葉は「父に出来て、どうして主人にできないの!」と、やはりという言葉が出てきたのです。
この主婦としては、ご自分のご主人をお父様と比較し、ご主人に怒っていたわけです。
ちなみに比べる対象は、この主婦が小さい頃のお父様の扱いですから、物凄く丁寧なものでした。
「女の子の父親」を経験した方なら想像しやすいと思いますが、『超々大切なお嬢様扱い』を、我が娘にしてしまうのです。
しかし、その扱いを娘の方は「当然」と捉えますから、ご主人は大変です。
「主人はなんて常識のない人だ」と、捉えられてしまうからです。
かくして今回の主婦の場合は、「理想と違いすぎる現実」に嫌気がさし、元気が出なくなっていたのでした。
お父様からの扱われ方が、「理想的」だったからです。
ちなみに、女性にとっての基準は「父親」であり、男性の場合なら「母親」が当てはまります。
そして理想的なら「当たり前」となり、
そうでなければ反面教師として捉えられます。
ご主人に対する不満を取り除くと、主婦の目には力が戻りました。
「見たくない現実」が消え、現状を見る力が芽生えたからです。
なんだか元気が出ないと、お困りの方はいらっしゃいませんか。
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