高校生二年の頃、私は空手バカ一代という漫画を読んで空手を始めました。
因みにその一年前、高校入学と同時に柔道を始めたんですが、
私がプロレスファンで、タイガーマスクを目指していたからです。
柔道をしている(いた)人って、プロレス好きが多いんです。(←豆知識)
私は本当に単純なやつで、自分なりに一生懸命にやったので、
大学を卒業する頃には空手三段と柔道?二段を持ってました(笑
実は二日前の水曜日、当時一緒に空手をしていた友人が京都に出張で
来るということで、2年ぶりに会おうかという話になりました。
当日は健匠館を休ませてもらい、京都まで行きました。
時間も少ないので、40代のおっさん二人が近くのファミレスで談笑です・・・(苦笑
久々に会う友人ですから、
当時のオマエはひどいやつだったとか、
互いの仕事の近況報告とか、
自分たちの子供ネタ、嫁ネタとか、
いかに自分たちが老化してしまったのかとかww
なかなか話は尽きません。
そのなかで、四十肩の話が出ました。
友人「俺たまにさ、肩が上がらなくなるんだよな」
私「ああ、それってストレスのせいだろ?
四十肩って、ストレスが原因だからな」
友「なるほど、そうかもな。でも、これって、オマエのせいだぜ」
私「はぁ?」
友「空手で組手の最中によ、オマエの丸太で殴ったような
ハイキックが首筋に入って、俺、ノックアウトされたんだわ。
で、その日はオマエの右ストレートから右ハイキックの
パターンをすごく警戒していたんだけど、次にそのパターンで
ハイキックが来た時、左の上段受けをしたんだよ。
ところが、破壊力がすごすぎて肩を持って行かれてさ。
多分その時に肩関節を亜脱臼したんだよな・・・」
当時の私は、ナタのように振り下ろすハイキックが得意で、
見事に体重が乗った蹴り足に、
受ける側の腕が耐え切れなかったようです。
私「じゃあ今、その記憶を消せば治るよ」
友「そんなこと出来るの?」
私「出来るよ。当たり前じゃん」
ここで簡易版の感情療法を行いました。
友人は数年前にも私の施術を受けたことがあり、
その時は確か、膝関節の不具合を即効で治した
覚えがあります。
この手の症状の原因は、傷めた時の記憶とその感覚(痛み)です。
感覚と記憶が結びつくと長期記憶化してしまい、体を痛めた状態に
固定して、症状から治らなくしてしまうのですね。
まず友人に当時の状況を思い出してもらいます。
ここでは「強い衝撃」の感覚が出てきましたので、その記憶を抜き取ります。
私「思い出してみると、どお?」
友人「なんだか、よく思い出せなくなってきた」
私「じゃあ、その場面で思い出せるものは?
声とか、感触、痛みや映像とか」
友人「んん?、映像かな?」
次は「映像、目に見えた場面」の記憶を抜き取りました。
私「今度は思い出せる?」
友人「いや、、、思い出せない位になった。
っていうか、肩が軽いわ?
さっきまであった違和感が消えている^^」
この過程でケガをした当時の記憶と感覚を引き離し、
当時の状態で固定されていた肩関節をリセットしたのです。
記憶と感覚の繋がりを失った肩関節は、ちゃんと自分で回復しました。
ここで時間が来たので、ファミレスを後にします。
私「じゃあまた。次は2?3年後だな」
友人「そうだな。肩、サンキューな」
私は楽しい時間を過ごした京都を後にしました。
それにしても、友人の肩が治ってよかったです。
何と言っても、私が原因なんですから・・・(苦笑