尾てい骨の先から始まって、背骨を登り、脳を後ろから前に向かって包み込む形の、エネルギーの流れが存在します。
経絡的に表現すると「督脈の流れ」ですね。
この流れが、一体どんな思考のパートを受け持つかというと、
「自分が背負う」と決めたルールを、守り通す覚悟
となります。
つまり、その人の真ん中にあって支え続ける、根性の源のような力のことです。
まさに「背骨」の役目ですね。
例としては、
- 仕事を最後までやり抜く気持ち
- 家事や育児をやり抜く気持ち
- 自分の正義を貫き通す気持ち
などはよく見られるパターンです。
つまり多くの人は、仕事や家族などを背負って生きているのです。
そして、この背負うことを自分に決定しているのですが、その背負っているものが問題になることがあります。
背負っている仕事や人間関係などが、重すぎたり、大きすぎると、自分の力では背負うことに限界が来てしまうことがあるのです。
背負いきれなくなると、どうなるでしょうか。
当たり前ですが、背負っているものに潰されてしまうことになります。
このような段階にくると、人間は心と体に異常を訴えます。
様々な安全装置が働き、ブレイカーを落とすように思考力が低下したり、身体活動に異常をきたし、明らかに無理な状態にいることを全身で表現します。
正常な活動が出来なくすることで、一旦は努力することを休んで回復させたり、この方法では無理だと、他の解決策を考え始めます。
しかし、そう判断しない人がいます。
過剰な努力をやめることを、自分に許せない場合があるのです。
そのような選択をするのは、「精神力の強い人」の場合です。
心で肉体を操る能力の高い人、つまり精神力の強い人は、正常な思考力や身体活動のレベルが下げられても、強い精神力によって、さらに心と体に負担をかけ続けます。
人間の心にも体にも限界が存在しますが、その限界に来て初めて、自分の力だけでは回復しがたい状況になっていることに気づくのです。
肉体の限界が先に来ると、脳梗塞など、様々な脳の症状が出てきます。
精神の限界が先に来ると、うつ病になってしまうのです。
これらの状況に突入してしまう思考パターンには、一定の傾向があります。
それは、「強すぎる覚悟を、自分で変更できない」というパターンです。
よく「うつ病になりやすい性格」で、義務感・責任感などが聞かれますが、それは一度自分で決めたことを、自分では変更できないからなんですね。
辛い、苦しいは、努力をやめる理由にならない。
頑張る以外の選択肢はない。
これらの考え方が、うつ病や脳梗塞を作り出していたというわけです。
当館の感情療法は、「頑張る以外の選択肢はない」という思考を開放し、あなたの責任を軽くします。
また「自分で決めたことだから、最後までやる」という考え方をリセットし、「自分で決めたことは、状況に応じて自分で変えても良い」」という考え方に書き換えます。
脳梗塞にまでなっていなくても、首筋がガチガチに固まっている人は要注意です。
それは心と体の限界が近いことを、あなたに教えてくれているのかも知れません。
背負いきれない、抱えきれない重い荷物は整理したり、自分以外の人にも手伝ってもらいましょう。
当館もお力になれると思います。