「どうして自分だけこんな目に!」と困っている方がいらっしゃいます。
つらい現実を感じて、割に合わないとか、自分は悪くないのにと思ってしまう心理です。
つまり「どうして自分だけ」という言葉の意味は、
私は悪いことをしていないのに、なぜ悪いことが起こるの!
という意味になります。
私を含めて、多くの人は子供の頃から
- 善い行いをすると、その努力は報われる
- 悪い行いをすると、必ずバチが当たる
と教えられて育てられてきているのではないでしょうか。
なので、「どうして自分だけ」を細かく分解すると、
それなりに苦労も努力もして、気遣いまでしているのに、現実には辛いことだらけで私が全然報われないなんて、世の中絶対に間違っている!
の様な感じになると思います。
しかしこの中に「大きな勘違い」が隠されています。
その勘違いが、「どうして!」と思わせてしまう原因なのです。
それは「努力や我慢は、いつか必ず報われる」という強い信念があるために、すべての問題を「努力の量」によって、力ずくで解決しようとしている部分です。
一番重要なのは、努力の方向を考えること。
自分の努力が報われるためには、何を、どう努力することが最善なのかを、考える必要があるのですね。