「なんかね、自信がないんで、自信を付けたいんですよ」
ある競技を頑張っている大学生のご相談です。
いつも暗くなるまで練習し、日が落ちれば筋トレに励んでいるそうです。
でも皆もしているのを見ると自信を無くし、自信が欲しいというご相談でした。
「とにかく自信が欲しいんですか?」
「そうです。そうすれば勝てると思うんです」
ココが問題です。
「自信がない」の反対は「自信がある」だと思い込んでいるのですね。
「自信がない」の反対は「自信がないとは思っていない」です。
なんだか分かりにくいですかね(苦笑
例えば自家用車で「交通事故」を起こしてしまった大学生がいたとしましょう。
その翌日、バイトで車を運転するのは「自信がない」ことがあります。
前日に事故したばかりですからね。
このような人は一時的に「自信がない」状態になっています。
だから、ついつい事故を起こした事を思い出し続けてしまうのです。
では1年後、この人は事故の事を考えているでしょうか。
とても大きな事故でなかったなら、恐らく普段は普通に運転できると思います。
つまりは「考えなかったら悩まない」訳ですね。
先ほどの「自信がない」ですが、これも考えなかったら済みます。
でも考えないって、かなり難しいです。
だって「サングラスをかけたチワワの事は考えるな!」と言われても、イメージはしちゃいますもんね。
だから考えないのではなく、ほかの事を考えるんです。
例えば「勝ったら大好きなラーメン食べちゃおう」なんてね。
そういえば高校時代の部活の先輩で、柔道の団体戦で5人抜きした強者がいました。
そして試合が終わっての一言目が「はあはあ、お好み焼き、5枚!」と。
他の先輩と、勝ち抜いた人数だけお好み焼きを奢ってもらう約束をしていたのですね。
自信がないからと、自信を付けるのは難しいかも知れません。
それより、何らかの「嬉しいご褒美」を考えると効果的ですよ。