「どうも眠れなくて、すぐ目が覚めてしまうので困ってる」
そう仰る60代の男性からご相談を受けました。
お話によると、夜床について眠ったつもりでも、何だか目が覚めて時計を見てみると「1時間くらいしか寝られてないな」ということでした。
確かに1時間おきに目が冷めていたのなら大変ですね。
早速検査をしてみました。
すると、どうやら3?4時間程度はしっかり寝ているようで、しかもその睡眠時間で足りているようです。
ただし寝付きが悪いようで、ちょっとウトウトっとして眠れないときに時計を見て、「すぐ目が覚めてしまった」と思ってしまっていたわけですね。
それをお伝えすると、
「そうか?、寝てましたか。正直言って、しっかり寝なければ!と思っていつも眠りにつくんですよ」
とのことなので、自覚されていたようです。
そしてさらに深く調べてみると、子どもの頃、朝スッキリ目覚めた時の経験で「長く眠ると疲れがよく取れるな」と実感されて、その考えが今でも強く残っていたようです。
また他にも、「もしも朝、疲れがまだ残っていたとしたら、仕事で実力が発揮できない」という強迫観念が、首を緊張させ寝付きを悪くしていました。
それらの気持ちを全て開放すると、
「うん。なんだかそんなに長く眠らなかったとしても、全然気にならないみたいですね」
と言われました。
眠りは健康にとってかなり重要ですが、疲れがとれている眠りなら、時間が短くても問題ありません。
今回の場合のように、「眠る時間が少ない」という不満がある事の方が問題だったのです。
眠りは量より質、が重要ですね。
寝付きが悪いという方は、お気軽にご相談下さい。
睡眠薬を飲まれている方で4時間程度から、飲まれていない方であれば2時間程度から、睡眠の質の改善が実感出来ますよ。