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「もう夏が苦手で、暑さに耐えられないんですよ」
30代男性のご相談です。
実はこの男性、学生時代は野球部で、猛暑の特訓にも耐えぬきました。
ところがいつの間にか暑さが苦手になり、現在は全くダメになったそうです。
と言うことは、どこかの時点で「暑さが苦手になった」わけですね。
検査してみると、それは32歳の時にありました。
この時は郊外で農作業をし、水分も取らずに頑張っていました。
そのせいで脱水症状を起こし、倒れてしまったのです。
その時の記憶が、「俺、死ぬのかよ」と言う壮絶な恐怖感です。
なので暑さを感じるたびに、「俺、死ぬのかよ」と言う記憶が無意識に思い出され、死の恐怖と戦っていたのです。
気持ちの原因が分かれば、その原因を取り除くだけ。
「俺、死ぬのかよ」と言う気持ちが『現在進行形』で悪さをしていたので、それを過去にし、終わらせました。
すると、「あれ? 何だか苦手意識が無くなりましたよ?」と変わり、暑さが大丈夫になりました。
トラウマの影響って、凄いですね。
終わった事になれば、ただの経験に変わり、「昔そう言う事があった」になります。
「暑い」→「脱水症状」→「倒れる」→「死ぬ」
から、
「暑い」→「脱水症状を起こさないように気をつける」
に変わるので、今は安心できるわけです。
夏真っ盛りで恐怖を感じたり、以前は大丈夫だったのに、いつの間にか苦手になってはいませんか?
それは何かのトラウマなのかも知れませんね。