「どうもこの子は、物事を重く受け止めすぎるクセがありますね」
先日のアレルギー治療で、思わずつぶやいた言葉です。
患者さんは、5歳の男の子。
まだアレルギー症状が出ると、お母さんと再度の来館でした。
ほぼ全てのアレルギー症状は、精神的ストレスが大き過ぎたため、そのストレスを自分以外に責任転嫁した時に起こります。
つまり、ストレスを重く受け止め過ぎる、クセがあるわけです。
思わず「そんなに重く考えなくても」と周りの人は思いますが、本人から見るとそうは思いません。
本人にとっては、「いつもの考え」なだけです。
たとえ「普通とは違う考え方」をしていても、本人的には「いつもの考え」です。
やはり誰でも、自分が基準的と考えるわけですね。
今回の男の子は、何でも重く捉え過ぎな傾向が、ハッキリとありました。
そして重く捉えすぎる理由は、彼のお父さんから来ていたようです。
通常、生まれたばかりの赤ちゃんは、同姓の親を手本とすることが多く、「気がつくと似ていた」という事が起こります。
今回の例で言うと、「男の子の手本はお父さん」となります。
ただ、子供の親は通常2人ですから、異性の親の影響もあり、同姓の親ばかりに似るわけではありません。
特に小さいうちはお母さん側の影響は大きいのです。
怒りやすいお父さんの息子は怒りやすく、心配性のお母さんの娘は心配性になりやすいという訳です。
ストレスが多い気質は、「親由来」なのですね。
重い思考は、アレルギー体質を作りやすくしてしまいます。
それらの解決には、健匠館が出来るだけのお手伝いをしています。