「確かに酷い事もされましたが、決して根が悪い人ではないから、文句を言うわけにもいかなくて」
ある会社員からの相談中に、会話の中から出てきた言葉です。
この方は職場の同僚にお困りです。
その同僚は、本人的には一所懸命仕事をしているようだから、自分を困らせる「奇行」をするけれど、大目に見るべきだという考えだそうです。
このような考え方は意外と多く、「悪い人ではないから」という免罪符を作ります。
多くの我慢を強いられた結果、体を壊しがちなのですね。
そこで、「一所懸命頑張っている人に対し、怒っちゃ悪いじゃないですか」という事になります。
この辺りの考え方に、大きな間違えがあるのです。
それは「全肯定か全否定を選ぼうとしている」事が、間違った考え方だからです。
この考え、とても多いんですよ。
例えば「主人はいつも仕事を頑張っているから、気晴しに麻薬に手を出しても仕方がない」が全肯定です。
例えば「今はとても優秀な教師だけど、あの人は元々手が付けられない不良だったのよ」は全否定です。
「仕事を頑張っているからって何をしても良い」事にはならないし、「昔悪かった人だったのに今は優秀な先生」のような事もあるわけです。
つまり「良い所もあれば悪い所もある」から、一部を見て全てを判断するのは間違いになりがち、という事です。
根が悪い人じゃなくても、間違うことはあります。
優しいお母さんも、怒ることはあるのです。
「悪い人ではないから」という気持ちから、とても我慢を強いられている事はありませんか。
健匠館の感情療法は、そんな考え方のクセを修正し楽にします。
お困りの方、ご相談下さい。
心身の悪いクセを取り除き、楽な生活を取り戻しましょう。