逆切れって事を、考えてみました。
この記事を読んでいる方に、ちょっとシェアしてみますね。
考えてみると、「逆切れ」って言葉、比較的、最近出来たんじゃないですかね。
以前、と言うか私が子供の頃は、そんな言葉は無かった気がします。
今回、そんな話題を出すのは、「これって逆切れってやつかな」という事例が多かったからです。
逆切れって言っても、心理学的には色々と種類があるんじゃないかと思います。
なので、今回ここで挙げるのは、「私の実感」という私個人がにカウンセリングを行ってきた感想だと思ってお読みください。
最近よく見る「逆切れ」というのは、その多くの場合で「本当の所は自分に腹が立っている」というのが実情のようです。
つまり、「本当の怒りは、相手に向いていない」という事になります。
詳しく言うと、以下のようになります。
大体、逆切れを起こす場合は、その切れる相手というのは、実はとても大事な方なんですね。
で、その方の「期待に、誠実に応えようとしている」訳なんです。
なのに、色々と事情があって、何だか上手くいかないんです。
困った事に。
で、結局その結果出てくる思考が
「こんなに頑張ってるじゃないか!
でも上手くいかないんだから、仕方ないだろう畜生ッ!!」?
ってな具合に考えている訳なんですね。
つまり、「貴方のためにこんなに頑張っているのに、こんな自分を責めるなよ」、という状況です。
これがどうやら「逆切れ」という現象に、変化しているみたいなんです。
結局、自分に怒っているわけなんですが、つまりは「期待に応えられなかった自分に対する怒り」な訳です。
そんな自分が腹立たしい、というのが、「逆切れ」のキッカケとなります。
これが良く起こるのは、親子関係なんかで、かなり多いですね。
経験上、親を「うざい」なんて言う例が、これに当たるんじゃないかなと思います。
実は子供って、年齢に関係なく、親の期待に応えようとする傾向があります。
これは、文字通りの「子供」である場合はもちろん、50歳になっても、実は本人が「おじいちゃん」になっても、自分の「親の期待に応えよう」とする気持ちがあるんです。
自分の親って、自分が思っている以上に大切に思っていて、知らないうちに、そんな親に「好かれたい」って思っている。
ところが残念ながら、自分が頑張っているほどには、親に認められない事が良くあります。
そうすると、期待に応えられない自分に腹が立つ訳ですが、それでは自分が格好悪いので、「親がうるさい!」とか「なんだアイツ!」という方向に思考を変化させて、自分の惨めさを誤魔化しているようです。
もちろん、私の個人的経験による考察なので、それ以外の例も考えられます。
ただ、そういう考え方に陥るのが、ごくごく自然に起こりうると思います。
私は職業上、かなり自分の感情を客観視するように思うのですが、上記の例はよく感じます。
ある意味、格好をつけたいという願望も、あるのかも知れません (笑
親や先生、上司はもちろん、場合によってはパートナーや自分の子供にもよくあります。
そんな「逆切れ」に陥った場合は、あとで「自分はどうしてあれ程の怒りを感じたのか」、考えてみると良いかも知れません。
人生、思い出すと反省の連続なんですが、気付きと言う喜びもあるので、プラスマイナスでプラスになると思いますよ。
かく言う私も、毎日の晩酌は「反省タイム」なんですけどね〜