今朝の新聞の広告欄を見て驚きました。

「新潮45」というのは、どうやら45歳以上を対象とした雑誌らしく、今ネットで調べてみると、自称「総合エンターテインメント・ジャーナリズム誌」なんだそうです。

因みに私は42歳なので、対象外ですね。ああ、よかった〜(笑

だって、内容を読んだわけではありませんが、この見出しが酷すぎるからです。この書き方では、どうやらアレルギーの原因は、「弱くなった人のせいだ」と言いたいようにしか見えません。

さらに無茶ぶりで「怒りアレルギー」とか、「暴力アレルギー」なんて見出しを読むと、トホホ(死語)ですね。確かに精神的嫌悪感のことをアレルギーと表現することがありますが、ここに連続して書く事柄ではありません。

アレルギーというのは、ストレスによって引き起こされる「条件反射」です。

なので、たとえ江戸時代の人が現代にタイムスリップしたとしても、同じ確率でアレルギーになるでしょう。正直20〜30年前よりも、現代人のほうが肉体的ストレスが減っているように思います。私も電動自転車に乗っていますしね。(苦笑

しかし、精神的ストレスについては大きく違います。ストレスの多いこの時代だから、結果としてアレルギーが増えてしまっているわけです。

実はこのような偏った考え方が選民意識を産み、アレルギーという現象を「弱いものがかかる症状」と化しています。きっと新潮的には「花粉症にかかるのは一部の弱いもの」なんでしょうね。そしてこのような雑誌はアラフィフ世代から「なるほど」という不思議な共感を生み、そのような考え方を常識化させていきます。本当はエンターテイメント誌なんですが、真実だと思い込ませてしまうわけですね。

今回の広告は、我ながら珍しく、かなりムカッと来ました。日々、アレルギーに悩んでいる人に対して、あまりにも失礼と感じたからです。新潮45の解説を出版社でみてみると、呆れてしまいましたね。

http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/about/

説明によると、「読者の方々に、事象をより深く洞察し、より豊かな知恵と確かな意見をそなえ、混迷する今を生き抜くことへの一助にしていただきたい。それが「新潮45」という雑誌の願いです。」だそうです。だめだこりゃ。

せめて、「本書の内容は、全てエンターテイメント性を追求したフィクションです」と表紙に書いて欲しかった・・・

おかげで私は「新潮アレルギー」になってしまいました。ストレスって、怖いですね〜(苦笑 しかも読んでもいない雑誌を批判するとは、40過ぎてるのに大人げない。嫌なら読むなってだけなんですけどね、本当は。

でも、もし新潮社から「本を出しませんか?」って連絡が来たら、新潮アレルギーなんかすぐに治りそう。で、すぐにこの記事も削除しそう。

そして出版したら、「新潮社最高! え? あんた今月の新潮45、まだ読んでないの? 君は遅れているなぁ」なんて言ってしまいそうな私です。(笑