「それじゃ、アカンねん!」
以前、ある考え方を変えたくて来館された、30代女性の言葉です。
お話を伺うと、この方は理論上不可能なことを実現しようと、相当な無理をしていました。
不可能な事は、いくら無理をしたって不可能です。
なので「それは不可能ですよ」とお伝えしました。
そこで出てきた言葉が、冒頭の言葉でした。
「頑固」という言葉があります。
広辞苑によると、
かたくなで意地っ張りなこと。人の言うことや情勢の変化などを無視して、それまでの考えや態度を守ろうとすること。頑迷固陋。
とありましたが、正に今回の女性の考え方が頑固だったのです。
このように、無理をした考え方を変えられないと、症状というのは「無理のある考え方」により発症しますから、治りません。
無理をし過ぎた結果が、現在の症状だからです。
このような感じで、この女性の問題は解決できませんでした。
自分の考え方を変える気は、全くありませんでしたから、仕方がないことではあります。
このような例が、健匠館の施術を受けても、治らない人の理由となります。
頑固というのは、厄介な問題ですね。
では逆に、治る人の理由はというと、「素直に人の話を受け入れられる」となります。
これは「素直に人の話を聞いても、自分は全く困らない」という謙虚な考え方を持っている方ですから、充分な希望が持てます。
多くの人で、プライドとか意地を貫く頑固さが、問題解決の障害になっています。
高齢男性などに改善しない例が見られるのは、このような理由なのです。
問題解決に必要なのは、自分の思考の変化に対応できる柔軟性と、変化を許せる勇気かも知れません。
我儘な頑固さを貫く自己満足は、改善を遠ざけてしまうのですね。