「ドキドキして怖くなるんです」
40代主婦からのご相談です。
出掛けるとなぜか動悸が起こり、その動悸に恐怖を感じるようになったそうです。
そのお陰で出掛けることを避けるようになり、でも食事を用意する為に買い物は必要なのでお困りです。
明らかな「パニック障害」ですね。
お話では3年前から発症し、現在も通院中だそうです。
パニック障害は、何かの拍子に動悸が起こり、強い恐怖感に襲われたのが原因でなります。
動悸がどんどん強くなり、このままだと死んでしまうと、思い込んでしまうのです。
パニック障害は比較的起こりやすい症状で、多い時は20人に1人の割合で起こります。
誰でもなりうる症状なのです。
この症状の辛いところは、「このままでは死んでしまう!」という恐怖感でしょう。
しかもいつ出てくるか分からないところが、非常に困ったところです。
原因は「強い思い込み」のある事です。
つまり、「このままでは死んでしまう!」と言う「強い思い込み」です。
当館の感情療法では、パニック障害になったキッカケを消してしまいます。
キッカケがなくなれば、症状はなくなるのです。
ここで問題となるのは、性別です。
パニック障害では、これが大きく効果の差になりうるからです。
男性の場合、「よし、もう大丈夫ですよ」と言えば、安心していただけます。
安心できれば、パニック障害は治るのです。
しかし女性の場合、「もう大丈夫ですよ」とお伝えしても、長期間パニック発作が出なくても、ご本人は安心できない方がいらっしゃいます。
「もう2年間も発作は出ていないんですが、安心はできません」と、パニック障害から脱出できない訳です。
安心できないからパニック障害は治らないのか、と言えば、そうではありません。
半年に一回の施術の次は一年に一回になり、二年、三年と長くなれば気にならなくなります。
パニック障害が気にならなくなれば、ある意味治ったと言えるのではないでしょうか。
現在のところ、この施術法が最良だとおもいます。
現在のところ更に良い手法が出来上がっていませんが、そう遠くない将来、必ずや見つけられると信じています。
やはり女性の心というのは、難しいものですね。
せめて娘に嫌われないよう、気をつけます。