「先週治療してもらった小麦アレルギーが、いまだに出てくるんです。まだアレルギーがあるのでしょうか」
これは、ある幼稚園児を持つお母さんからの質問でした。
小麦アレルギーの治療は受けたのに、小麦アレルギーの症状が出るのが納得出来ないと言う、当然の疑問ですね。
普通なら小麦アレルギーは、治っているはずですから。
実はここに、本人以外の問題が隠されています。
今回の件では「お母さん」が影響していました。
私たちは、人の期待に応えてしまう習性があります。
しかも「無意識」に応えてしまうので、本人はいつも通りのつもりなのが、気付かない理由になっています。
例えば
「この子、やらかすだろうな…と思ったら、やっぱりやらかした!」
と言うような感じです。
これはお母さんが子供に対し「この子はやらかす」と、期待をかけていた結果、引き起こされた事象です。
お母さんの期待に、答える子供、と言う図式が成り立ってしまうのです。
最初に出てきたアレルギーですが、今回のアレルギー反応、実はお母さんの期待によって引き起こされたものでした。
お母さんはついつい「この子がパンを食べると、アレルギーで口の周りが赤くなる」と想像していたのです。
お母さんがアレルギー反応を「期待した」ので、子供はアレルギー反応の形を再現していたところがあります。
本当は治っているのに、まだ小麦アレルギーがあるかのように、です。
なのでこの子の場合は、お母さんの「アレルギーを期待」する習性を取り除き、お子さんの「お母さんから期待されている」という思い込みを取り除きました。
そうする事で、やっと小麦アレルギーの反応がなくなったのです。
そういえば数年前、「中学生の息子が、朝起きてこない」というご相談を受けたことがあります。
その時、「お母さんに施術を受けていただきましょう」と提案しました。
お母さんの「この子は起きてこない」というイメージから、「無理なく一人で起きてくる」に変えたのです。
すると翌日電話があり、「あの子が一人で起きてきたんです! なんか首を傾げていましたが(笑)」という事でした。
人は近くにいる方の期待に、ついつい応えてしまう反応があります。
子供が親に、生徒が先生に、彼が彼女にとか、その逆も良くあります。
望んでする期待もあれば、望ましくはない期待もあります。
「やらかした」等がそれですね。
「この子はいつも、しでかしてしまう」等と言った望まぬ期待に、覚えはありませんか?
当館の感情療法は、それらのイメージを根本から変えてしまうことが可能です。
お悩みの方、ご相談下さい。
正しい期待は、欲しい現実を作り出しますよ。