「1年ほど前から病院で、パーキンソン病と言われましてね」 紹介でいらした、70代の男性です。

居間のところ、ゆっくりなら真っ直ぐ歩けるけど、テーブルに当たると方向転換とか、後ろに下がるなんてのが苦手だそうです。

試しに歩いてみます。歩くのは不得意ながら出来るようでした。

「でもね」と室内のベットまで行くと、「こんなのが苦手ですわ…」と結構大変そう。どうも方向転換の仕方が分からないというか、なぜか足踏みをしてしまいます。

「なるほど」というわけで、弱点は分かりました。検査をすると、いくつかアレルギーと、それに関連したストレスがあり、取り除きました。

「さて、検査では歩けそうなので、試してみましょうか」

「歩けるんですか!」

早速、歩いてみます。なんと、方向転換も後退もできました。

「おお! 凄い!」と、ここまでは成功です。でもその後、「あの先生、私はスポーツジムとか行って、体を鍛えた方がよろしいかなぁ…」と言われました。

私は、「いやいや、奥さんの家事、手伝ったら? テーブル拭いたりとか」とお伝えしました。

すると、「それだと、うちのは喜ぶと思うけど………それはイヤですね」だそうです。

まぁ、適当にスポーツジムでも散歩でも、お好きにされたら衰えを減らせます。本当に男は、いつまでも子供なんですよ、ハハハ…